私には夢があるんです



I Will・・・






私には好きな方がいます

一度お会いした時に恋におちました

お名前を知ったのは偶然でした

だけど、私には運命の様に感じられました

それからは、あなたにもう一度お会いしたくて、

どうしたらいいのかたくさんたくさん悩みました

たくさん悩んで、たくさん考えて

でも、その時間は決して嫌な訳じゃなかったの

だって、………好きな方のための悩みなんですもの

























そうして考えついたのが、お手紙を差し上げることだったんです

お手紙でいくら気持ちをお伝えしても、伝わるかどうかなんて わかりませんでした



























もしかしたら、もう私のことなんて忘れてらっしゃるのかもしれない…

























もしかしたら、この気持ちも迷惑かもしれない…

























もしかしたら、私のことなんて嫌っているかもしれない…

























そんな不安でいっぱいで、それでもお手紙が無事届いたときには、

すごく、…すごく、ほっとしました






























でもあなたにとってその手紙の主は名も知らぬ『誰か』…
『私』に気付いてもらえたわけではないの…






























どうしたらあなたに気付いてもらえるのでしょう
逢えないもどかしさは、日に日に大きくなるばかりでした
























でも………
























あの日あなたは逢いに来て下さいました























本当は、私の持っていた先見の書のためだったのだけれど、

眼が覚めた時にあなたが目の前にいらしたから
























…嬉しかった。言葉でなんてとても表しきれない程…

嬉しかったのです





















でも、逢ったばかりのあなたに私はとても失礼な事を言ってしまいました

あなたのお名前を、まさかあなたのお兄様のお名前と勘違いしていたなんて…

あなたのことが好きなのに、あなたのことを何もわかっていない…

そう思えて、少しだけ寂しくなりました

でもその反面、これからはあなたのことをたくさん知っていける

そう思いました

だって、…やっと私のことに気付いてもらえたのですもの

好きな方のことをもっと知りたい、これは恋する者として当然のことですわ

あなたはとても強くて、とてもお優しい…

だから………










































私には夢があるんです

いつか…、あなたの隣に立てる素敵な女性になりたいの

あなたに見劣りしない、強くて優しい…

そんな女性になりたいの

そして、あなたから手を差し伸べてもらえる

そんな幸せが相応しい女性になりたいのです

だからそれまで………

待っていてもらえますか?…陣様





ラグーンエンジン初小説(?)
小説というよりは、奏の独白に近いやも…
ちなみに、陣←奏です。